Vol.5 大学病院?病院?クリニック?どれが良い?
IBD専門医に見て頂く前提の話である。
大学病院は、難治性の方にお勧めである。やはり、体制と人材が揃い、研究もされている。患者にとって心強い。
ただ、大学病院は、巨大組織で「医療」「教育」「研究」の三つも行って、たくさんの患者さんの「診察」を行っている。
だから、長時間の待ち時間、先生は忙しく、ゆっくりお話しするゆとりがないかもしれない、若手医師の勉強の材料にもされるかもしれない。大学病院は忙しい、だから病状が治まり、治療の方向性が決まったら、他へ移るのもありかもしれない。
大学病院側も、次々に来る患者をこなすため、転院を望んでいるように思われる。
一般の病院は、IBD専門医がおられれば、ベストの選択の様に思える。悪化した時に入院できること、何より、信頼できるIBD専門医に直接診て頂けるのが大きい。
クリニックは、最近、都心部を中心にIBDを掲げるクリニックが多くなってきた。何より、便利である。土曜診療を行っているクリニックも多い。こちらも信頼できるIBD専門医に直接診て頂ける。入院や検査は、提携する病院へとなる。
私は、IBDを専門分野にもつクリニックに通い、検査はそのクリニックの紹介するIBDに詳しい医師のいる病院でお世話になっている。