Vol.2 診断の幸運と不運
多くの患者さんは、「下痢」「腹痛」「発熱」などで、近くの病院の診察を受ける。
超ラッキーケースは、IBD専門医に初診で診て頂けることである。神のご加護を感じるくらい、有難いことである。
ただ、そのケースは少なく、その医師が、クローン病?かもと疑い、その専門病院を紹介してくださることである。これもラッキーである。
少しずつ悲劇コースになってくる。
その医師に診断がつかず「原因不明」で検査地獄に入ることである。初期のクローン病の診断は難しいケースがある。私もそうだった。辛い検査につぐ検査で、病気より検査の方が辛かった経験をした。そして原因不明は悲劇である。
なお、今の検査は、麻酔を使うなど、格段に改善されている。
最大の悲劇は、クローン病専門でない医師が、クローン病を見て、間違いと思える治療をすることである。レアケースである。でも、患者会交流会で、たまに「えっ⁉」という治療にであう。参加いただいているIBD専門医は苦笑されるのみである。
医師に専門外患者の抱え込みは、避けて頂きたいと強く思うところである。 布谷より