潰瘍性大腸炎とは

「潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる病気で、下血を伴う、または伴わない下痢と頻繁に起こる腹痛を特徴的な症状とする炎症性腸疾患(IBD) の1つです。10代から20代での発症が多く、体質・環境・ストレスなど複合的な要因が引き金となって発症すると言われていますが、正確なメカニズムはまだわかっていません。再燃(症状が再発している状態)と緩解(症状が落ち着いている状態)を繰り返すことの多い病気で、厚生労働省により難病に指定されています。」

クローン病とは

「クローン病は、小腸と大腸を中心に、広く口から肛門までの消化管に潰瘍や肉芽腫と呼ばれる炎症性の腫瘤ができることを特徴とする炎症性腸疾患(IBD) の1つです。 発症年齢が若いのが特徴のひとつで、人に感染したり遺伝する病気ではありませんが、食事の摂り方に制限が必要なことが多く、再燃(症状が再発している状態)と緩解(症状が落ち着いている状態)を繰り返すことの多い病気です。原因不明で、完治させる治療法がないため、厚生労働省により難病に指定されています。」

言葉について

UCとはUlcerative Colitis(潰瘍性大腸炎)の略称です。
CDとはCrohn’s Disease(クローン病)の略称です。
IBDとはInflammatory Bowel Disease(炎症性腸疾患)の略称です。

IBD(アイビーディー)は、広い意味では腸に炎症を起こす全ての病気を指しますが、狭い意味では「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」のことを意味します。